外国にある日本酒店
2013年12月4日 ユネスコ(国連教育科学文化機関)はアゼルバイジャンのバクーで行われた第8回政府間委員会で「和食」日本人の伝統的な食文化を無形文化財に登録することをきめました。
これまでも日本の和食文化はフランス、イギリス、やドイツなどヨーロッパで静かな日本ブームがおき、日本式のレストランも徐々に増加していきました。
それに追随して一部のマニアでしか飲まれていなかった「SAKE」も愛好家のための酒から一般大衆の酒に少しずつ変化が見られるようになりました。
「和食」の世界遺産登録は日本の和食店の店舗拡大を助長し、そのため「SAKE]の需要も増大しつつあります。
また一方、「SAKE」が食前酒・食後酒という捉え方ではなく、食中酒としての理解が進み、レストランでしか飲めなかった「SAKE」は一般大衆の支持を少しずつですが得られるようになって、街中で普通に売られるようになってきました。
アメリカのロサンゼルスやニューヨークの大都市ではすでに何年も前からワインショップなどの日本酒売り場が設けられ、一般のアメリカ人が買っていきます。
有名なフレンチレストランでも日本酒ティスティングメニューを出すようになっています。
ニューヨークでは日本酒専門店「SAKAYA」が既に開店しています。一方ヨーロッパではもともと「SAKE」は海外で住む日本人や、日本に
住んだことのある外国人が飲んでいました。
ところが、ここ10年位前からロンドン、パリなどの大都市を中心に一部ではありますが、高級バー、レストラン、酒屋、スーパーマーケット等で日本酒を見かけるようになり、これもまた、世界遺産登録が弾みとなって、普及に拍車がかかりました。
恐らく今後はフレンチ、イタリアンレストランや日本食専門店、一部のバーなどが牽引役となって、益々愛好家が増加していくでしょうが、日本酒専門店となると、まだまだハードルが高いビジネスのようです。
しかしアジア諸国も含めて確実に消費は拡大しております。
日本酒売り場のコーナーも益々多くなっていくでしょう。